【号外】パルス波の意義

資料:
緊張による運動パフォーマンス低下を防ぐことに成功!
https://www.nict.go.jp/press/2019/09/19-2.html



※※※
一般向けニューロサイエンスの本を読んでいる。
専門用語がしばしば出て来て難しい部分もあるが、中々面白い。

地球上の自然界には音波、および光波とガンマ線を含めた電磁波が存在する。これらは通常、連続波がほとんどだと思う。
最近になって気づいたことだが、非侵襲的に脳および神経細胞に対する促進と抑制刺激に関する研究に用いられている方法の共通点は、それが電気だろうが磁気だろうが赤外線波だろうが、何れも電磁波を千切りのように小刻みに、つまりパルス状にして対象部位に照射していることだ。

例えば、TMS(経頭蓋磁気刺激)が解りやすい。
この方法はターゲット部位の神経群へ磁気を的確に当てられるらしい。
この機器を用いたTBS(シータバースト刺激法)により、5Hzの周波数を20ミリ秒間隔で三回送る方法であり、間欠的にした場合と連続的に送った場合で実験が行われた。
間欠的に送ったときには脳神経に促進性がみられた一方、連続した場合はターゲットの神経が抑制された。
この事柄から導き出される結論は、パルス波を送信すれば情動が変化されると言うことであろう。

生き物は、古代から自然環境に順応して生きながらえてきた。その環境下では、僅かな例外があるにしても、自然の摂理に則した世界であった。
そこに人類が出現し、文明の利器が発展した末に、自然の法則を操り、更には同じ人間の心理さえ変えようとしている。
メリットは病の治療になるが、病人でもない人々にまで使われたとしたら、果たしてその結果は…。


参考
超常体験は脳への磁気刺激が生み出す幻か
https://wired.jp/2002/04/23/超常体験は脳への磁気刺激が生み出す幻か/

磁場刺激(TMS)によるうつ病の治療の新しい臨床研究
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishikawashinichi/20180511-00085091/

学習能力が40%もアップする電磁刺激系ヘッドバンド「TMS」爆誕! 米国防総省発表、5年以内に実用化へ(DARPA)
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201712_post_15175/

耐容性の欠如と潜在的な脱落のために、背側前頭前部TMSよりも腹側外側に多くの被験者が必要とされる
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/31158248

レーダーの基礎知識
https://www.furuno.com/jp/technology/radar/basic/

PWM信号を作る
https://www.kairo-nyumon.com/pwm_signal.html





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